【保健】宇宙飛行士の健康を支える「フライトサージャン」とは?【宇宙の医者】【科学系ポッドキャストの日】

こんにちは、佐々木亮の宇宙ばなしへようこそ!今回は、宇宙飛行士の健康を支える「フライトサージャン」についてお話しします。4月7日は世界健康デーということで、今月の科学系ポッドキャストの日のトークテーマは「保健」。宇宙での健康管理に欠かせないフライトサージャンの役割について詳しく見ていきましょう。
まず、フライトサージャンとは何かというと、航空宇宙医学の知識を持ち、パイロットや宇宙飛行士の健康管理を行う専門医のことです。彼らは地上にいながら宇宙飛行士の健康をサポートし、定期的な医学検査や全体的な健康管理を行います。宇宙飛行士の健康状態を保証するために欠かせない存在です。
フライトサージャンの役割は、宇宙飛行士の選抜から始まり、定期的な医学検査、地上訓練や高任務の健康管理、引退後の健康管理まで多岐にわたります。無重力環境での筋力低下や骨密度の減少、放射線の影響など、宇宙特有の健康リスクに対処するためのサポートを行います。JAXAでは、2020年時点で5人のフライトサージャンが活動しており、宇宙飛行士のミッションに合わせて専任のフライトサージャンが指名され、打ち上げの1年前からヒューストンに赴任することもあります。
フライトサージャンは、宇宙飛行士の医学および心理学試験を担当し、彼らのメンタルヘルスもサポートします。また、宇宙飛行士の健康管理技術の研究開発も行い、宇宙医学の進展に貢献しています。これから宇宙に行く人が増える中で、フライトサージャンの役割はますます重要になっていくでしょう。
宇宙での健康管理は、これからの宇宙開発において非常に重要なテーマです。フライトサージャンの存在が、宇宙飛行士の安全で健康的なミッションを支えていることを知っていただけたら嬉しいです。これからも宇宙医学に注目していきましょう。
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※アイキャッチ画像はNASAのpublic domainのgalleryから取得しています。
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