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2032年に地球に巨大隕石が衝突する確率が1%超えって実際どうなの?

今回は、2032年に地球に衝突する可能性が1%を超えた小惑星「2024YR4」についてお話ししました。このニュース、皆さんもどこかで耳にしたことがあるかもしれませんね。地球に衝突するかもしれない小惑星の話題は、いつも注目を集めますが、実際にどの程度のリスクがあるのか、そして衝突した場合の影響について詳しく解説していきます。

まず、この小惑星の衝突確率が1.2%という数字についてですが、これは決して誤報ではありません。NASAやヨーロッパ宇宙機関(ESA)などの公式な情報源からも発表されている信頼性のあるデータです。この1.2%という数字を聞いて、皆さんはどう感じましたか?個人的には、かなり高い確率だと感じました。実際、この確率は「トリノスケール」というリスク評価尺度でレベル3に相当します。過去にレベル2以上の評価を受けた小惑星はわずか3例しかなく、今回のケースはその中でも特にリスクが高いとされています。

しかし、1.2%という数字を過剰に心配する必要はありません。小惑星の観測は、常にデータが更新されるものであり、現在の確率は一時的に高く見積もられている可能性もあります。過去の例を考えると、2013年にロシアのチェリアビンスクに落下した隕石は17メートル程度の大きさでしたが、今回の小惑星は55メートルとかなり大きいです。もし衝突すれば、120年前のツングースカ大爆発に匹敵する被害が予想されます。

ただし、現時点でこの小惑星の軌道を変える必要があるほどの緊急性はありません。NASAはすでに「DARTミッション」という実験で、小惑星の軌道を変える技術を試しています。これにより、将来的に地球に衝突しそうな小惑星の軌道を変えることが可能であることが示されています。

結論として、2032年の衝突リスクはまだ7年先の話であり、今後の観測データによって確率が変わる可能性があります。地球に隕石が落ちること自体は珍しいことではなく、多くは海に落ちているため、都市部に直接影響を与える可能性は低いです。したがって、現時点では過度に心配する必要はありませんが、引き続き情報を注視していくことが大切です。

今回の話題を通じて、宇宙の脅威に対する理解が深まったのではないでしょうか。これからも最新の宇宙トピックをお届けしていきますので、ぜひお楽しみに。皆さんのコメントやフィードバックもお待ちしています。それでは、また次回お会いしましょう。

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